不動産賃貸を仲介する際に、2社以上の仲介業者(不動産会社)が取引に関係することがあります。この場合に貸主(大家さん)から直接の依頼を受けている不動産会社のことを元付(元付業者)と言います。
反対に、借主(お部屋探しの皆さん)から依頼を受けて物件の紹介をする不動産業者のことを客付(客付業者)と言います。
借主が元付業者から直接の物件紹介をされて契約をする場合は、取引に関係した不動産会社は1社のみとなりますので、元付と客付を区別する必要はないため単に仲介業者と言います。
物件情報は共有されている?!
貸主は「出来るだけ早く良い(貸主が希望するような)人に物件を借りてもらいたい」と思っていますし、借主は「出来るだけ良い(借主が希望するような)物件を借りたい」と思っています。そのため、不動産賃貸の仲介物件の多くは、不動産業者間で情報を共有(流通)させています。
元付業者は、情報を共有(流通)させることで「スピーディーに大勢の人へ情報を届ける」こととなりますので、貸主の希望に答えることが出来ます。また、客付業者は「多数の流通している物件情報が紹介可能」となりますので、借主の希望に答えることが出来るようになっています。それぞれの不動産会社が店頭に来た人にだけ物件を紹介していたら、なかなか貸主と借主の希望に答える事は出来ませんので、ほとんどの物件は情報を流通させ共有する仕組みになっているのです。
尚、仲介業者の数が何社だとしても、借主が支払う仲介手数料が多くなるようなことはありませんのでご安心ください。